日本の美術全国選抜作家展 出展作品 「蝶鳥無碍」特設ページ
こちらは、2026年2月20日から2026年2月24日まで、
上野の森美術館で開催されております
【第31回日本の美術全国選抜作家展】に出展しております作品、
「蝶鳥無碍」に関する特設ページとなっております。
すでに作品をご覧頂いた方は、作品に関してさらに知って頂き、
まだ作品を実際にご覧頂いてない方は、
このページを通して、ご興味を持って頂き、
実際に足を運んで頂けましたら幸いです。
「蝶鳥無碍」
タイトル「蝶鳥無碍」は仏教用語である「融通無碍」から。
融通無碍は、考え方や行動が何物にもとらわれず、自由でのびのびとしている様子を表す言葉で
「無碍」とは境のない事を示します。
また日本古来の文様である「蝶鳥文様」、こちらは自己と他者を分け、聖域を守る神聖なものを表してきました。
今回の作品のモチーフではこの蝶と鳥を用いています。
他の影響を受けず自己と他者を尊重しながら、あらゆるボーダーを飛び越えていきたいという思いを乗せました。
作品のイメージソースは蝶「アサギマダラ」と鳥「キョクアジサシ」
どちらも生涯かけて海や大陸を渡り、とても長い距離を渡ることで知られる種です。
彼らには国境など関係ありません。
私達が大事にしてる【ボーダレス】の精神を、この【越境】する生き物に託しました。
蝶の羽1枚1枚が重ね合わさり、鳥の大きな翼を形成しています。
それをヘッドアクセサリーに仕立てる事で、あらゆる境界、身体では飛び越えられないボーダーでさえも、
頭の中や心の中であれば自由に飛び越えられる!飛び越えたい!いう強い気持ちを表現しました。
羽根は七宝焼き、カチューシャ部分と羽根の支柱には漆塗りを施してあります。
カチューシャの天辺中心の赤い漆、これはキョクアジサシのくちばしの赤です。
そして、トルソーにもコンセプトがあります。
白黒で二分されたトルソー。この表面は一度溶かして塗り込んだ和紙です。
紙という儚いイメージの物ですが手を加えれば強くする事が出来ます。
二分された白黒は太陽の当たる地球の昼と夜を表し、これに越境する生き物の羽根を渡すことで
時空を超える事、決して同じものにはなれない物や思いを越えて自由に飛翔するという願いを込めました。

こちらの赤い漆で表現した部分が
キョクアジサシのくちばしの
赤を表しています。
一枚一枚は蝶の羽
それらを重ねて鳥の羽を表現しました。
片側で、約30枚の七宝焼きの羽。
結構な重量になります。

ジュエリーブランドが作る作品らしく
羽の先端には、大小のパールで装飾を。
重量があるため、
実際に着用するのは難しいのですが
しっかりと見た目の
華やかさにもこだわりました
ここまでご覧くださり、誠にありがとうございます。
今回初めての美術展用の作品制作になりましたが、
試行錯誤しながら
ひとまず納得のいくものが作れたのかなと思っています。
今後に向けての課題もたくさん見つかりました。
このような機会をいただけて、感謝しています。
これからも、ご覧くださる方々に楽しんで頂ける作品制作に取り組んで参りますので、
応援して頂けると励みになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
Philliamm 阪本
